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太陽光発電の施工を20%省力化、古河電工のアルミケーブルの採用で:太陽光
古河電気工業とSFCCは、製造販売を手掛けるアルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブル」が、鹿児島県の太陽光発電所に採用されたと発表。発電所建設における延線工事の約20%の省力化に貢献したという。
古河電気工業(以下、古河電工)とSFCCは2020年12月17日、古河電工と古河電工産業電線が開発・製造し、SFCCが販売する高機能型アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブル」が、鹿児島県の阿久根第一・第二太陽光発電所の建設工事に採用されたと発表した。
納入案件は、阿久根第一発電所建設工事(施主:九州おひさま発電、出力:1990kW)および阿久根第二発電所建設工事(施主:九州エナジー、出力:1990kW)で、運転開始日は2021年8月5日を予定している。
古河電工らが開発したらくらくアルミケーブルは、導体にアルミニウム、絶縁被覆に柔軟性架橋ポリエチレンを採用した高機能型低圧CVケーブル。銅を利用したケーブルより価格が安く、一般的な銅導体ケーブルと比較して30〜50%軽量で、延線作業の効率化により工期の短縮を実現できるメリットがあるという。なお、従来の銅導体CVケーブルと同等の性能を持たせるため、「JIS C3605:600Vポリエチレンケーブル」「JCS 4348:600V アルミ導体架橋ポリエチレンケーブル」などの規格に準拠して設計製造を行っている。
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