ニュース
中古の太陽電池モジュール、環境省が売買や再利用に関するガイドラインを公表
環境省は2021年5月18日、「太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン」を公開した。太陽電池のリユース市場の拡大が見込まることを背景としたもので、適切な取り引きや、資源の有効活用を支援する内容となっている。
環境省は2021年5月18日、「太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン」を公開した。太陽電池のリユース市場の拡大が見込まることを背景としたもので、適切な取り引きや、資源の有効活用を支援する内容となっている(クリックでガイドラインへ)。
2012年には固定買取価格制度(FIT)がスタートし、国内では太陽光発電の導入が急速に拡大した。それに伴い、2030年代後半にはFIT制度の買取期間が終了した太陽電池モジュールの排出が本格化するとみられている。
こうした太陽電池モジュールは、延命や資源の有効利用の手段の一つとしてリユースの推進が期待されている。しかし、リユースと称して使用できないものを海外へ輸出する不適正輸出の可能性や、リユース可能であるにもかかわらず処分されるケースもあるという。
関連記事
- 迫る太陽光パネルの廃棄問題、各社が再利用ソリューションを続々と披露
太陽光発電設備のリユース、リサイクルへの関心が高まっている。世界最大級の再生可能エネルギー展示会「スマートエネルギーWeek2019」でも、今年新たに「資源リサイクルEXPO」が開催され、注目を集めた。 - 太陽光パネルのリサイクル事業、JEFエンジが2021年度に事業化へ
JFEエンジニアリングのグループ会社であるJ&T環境が、太陽光パネルのリサイクルプラントによる実証試験を開始すると発表。2021年度の事業化を目指すという。 - 太陽電池廃棄物のリサイクル、ガイドラインが公開へ
環境省は、固定価格買取制度などの後押しもあり設置が増え続ける太陽電池に対し、リサイクルに向けたガイドラインの第1版を策定した。今後増加が見込まれる太陽電池関連廃棄物の処理を円滑に行えるようにする狙いだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.