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太陽光発電と空調の連携でコスト削減、関電とダイキンが実証:太陽光
関西電力とダイキン工業は2021年7月29日から、太陽光発電と空調制御システムを連携させたエネルギー管理システムの実証実験を開始した。太陽光発電の出力変動に応じて、空調機を最適制御することで、電力コストの削減や環境負荷の低減を図る狙いだ。
関西電力とダイキン工業は2021年7月29日から、太陽光発電と空調制御システムを連携させたエネルギー管理システムの実証実験を開始した。太陽光発電の出力変動に応じて、空調機を最適制御することで、電力コストの削減や環境負荷の低減を図る狙いだ。
実証実験は、大阪府堺市にあるダイキン工業の堺製作所臨海工場で実施する。関西電力が敷地内に出力164.3kW太陽光発電設備を設置する。同社の空調制御サービス「おまかSave-Air」とダイキン工業の集中管理コントローラー「インテリジェントタッチマネージャー(iTM)」を組み合わせ、太陽光発電の発電量などに応じて空調を制御する。
高圧で契約電力が500kW未満の施設の場合、その月と過去11カ月の中での最大需要電力が契約電力に採用される。一方、太陽光発電を導入した施設では、発電量が少なくなる天候時に最大電力が発生する傾向があるという。実証ではこのような時間帯に発電量に応じて空調機を最適制御することで、電力の需給調整を行い、電力コストの削減を目指すとしている。
なお、実証期間は2023年3月頃までを予定している。
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