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太陽光の自家消費が可能な立体駐車場、大和リースが新開発:太陽光
大和リースが、最上階部分に太陽光パネルを搭載する自家発電型の立体駐車場の販売を開始。地域の一時避難施設としての利用や、BCP(事業継続計画)の機能強化にも貢献できるという。
大和リースは最上階部分に太陽光パネルを搭載する自家発電型の立体駐車場を開発し、2021年8月30日から販売を開始した。モデルプランにおける参考価格は1m2当たり7万8000円(条件によって変動する場合もあり)。
開発した立体駐車場は、最上階の屋根部分に太陽光発電を設置し、発電した電力を駐車場内での使用電力に活用できる。余剰電力が発生する場合は、隣接する施設での使用や、EV充電などにも利用可能だという。また、これらの発電設備は災害などにより停電した場合に緊急時の電源として使用が可能なため、地域の一時避難施設としての利用やBCP(事業継続計画)の機能強化にも貢献できるとしている。
モデルプランは、延床面積8986.87m2、(建築面積2057.20m2)、駐車場階数が5層5段、車室数が297台の立体駐車場で、太陽光パネルの出力が約210kW、年間発電量が22万5000kWh。鉄骨ラーメン構造で、エレベーター、LED照明、コンセント、消火設備などを備える。壁面緑化や木材を採用して、周辺環境と調和した外観デザインのオプションも用意する。
なお、発電設備の導入にあたっては、初期投資を必要としないPPA(Power Purchase Agreement/電力販売契約)の活用や、グリーン電力の組み合わせなど、さまざまな提案が可能としている。
大和リースでは年間10件、売上高ベースで年間50億円の販売を目指す方針だ。
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