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初となる陸上風力のFIT入札、最低落札価格は14円台に:自然エネルギー
低炭素投資促進機構は2021年11月5日、再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)の買取価格を決める陸上風力発電の第1回入札の結果を発表した。32件が落札されれ、加重平均落札価格は16.16円/kWhだった。
低炭素投資促進機構は2021年11月5日、再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)の買取価格を決める陸上風力発電の第1回入札の結果を発表した。32件が落札されれ、加重平均落札価格は16.16円/kWhだった。
陸上風力発電は2021年度から出力250kW以上を対象に、FITの買取価格を入札制度で決めることとなった。2021年度の募集容量は1GWで、入札の上限価格は17.00円/kWh。なお、上限価格は事前に公開するかたちで実施している。
入札参加資格の審査のために提出された事業計画数の合計は44件、実際の入札件数の合計は32件、入札された再生可能エネルギー発電設備の出力の合計は約936.4MWで、入札全てが落札される結果となった。
最低落札価格は14.98円/kWh、加重平均落札価格は16.16円/kWh、最高落札価格は17.00円/kWhとなっている。近年、陸上風力発電のFIT価格は毎年1円ずつ下がっており、2020年度のFIT価格は18円/kWhだった。入札に移行したことで、FIT価格低減のペースが早まり、入札制度の狙いの1つであるコスト低減効果を生む結果となった。
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