マンションにおけるEV充電の不便を解消、東京ガスが新たな充電サービス:電気自動車
東京ガスは2021年11月11日、集合住宅向けの電気自動車(EV)充電サービス「EVrest(イーブイレスト)」の提供を開始すると発表した。充電設備の共用利用が一般的な集合住宅でのEV充電時に発生する、「充電のための車両移動」や「順番待ちの発生」といったユーザーの不便を解消できるサービスだという。
東京ガスは2021年11月11日、集合住宅向けの電気自動車(EV)充電サービス「EVrest(イーブイレスト)」の提供を開始すると発表した。充電設備の共用利用が一般的な集合住宅でのEV充電時に発生する、「充電のための車両移動」や「順番待ちの発生」といったユーザーの不便を解消できるサービスだという。
このサービスでは、EVユーザーが契約している駐車スペースに、専用の充電用200Vコンセントを設置する。使用電力量の計測や、料金の支払いなどは、遠隔制御ユニットやQRコード、スマートフォンアプリを用いる仕組みで、その分、設置する設備(コンセント)をコンパクトかつ低コストにできるのが特徴だという。
平置き駐車場だけでなく、スペースの制約により充電設備の設置が難しかった機械式駐車場などでも導入可能としている。なお、コンセント以外にも、ケーブル付きや高出力充電器の対応機種も用意している。
重電の利用料金は、55円/kWh相当で都度課金の基本料金0円プラン「ベーシック」から、310kWh相当(走行目安2325km/月)まで定額の月額8800円のプラン「スーパーストロング」まで、合計5つのプランを用意。走行量などに合わせて選べるようにした。
導入に関しては、東京ガスがマンションの駐車場や電気容量の状況、充電器設置台数や場所のご要望をヒヤリングした上で、EVユーザーのかわりにマンションオーナーや理事会などに導入提案を行うという。補助金制度や電気代の受益者負担の仕組みなども説明するとし、導入時の必要な諸手続きについてもサポートするとしている。
イーブレストの提供エリアは、東京都、千葉県、群馬県、神奈川県、茨城県、山梨県、埼玉県、栃木県、静岡県(富士川以東)の関東エリア(離島を除く)とし、今後、順次拡大する予定。マンションなどの集合住宅だけでなく、商業施設や宿泊施設、公共施設でご利用することも可能で、今後、さまざまな施設での展開を目指すとしている。
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