ニュース
シャープが住宅用太陽光パネルの新製品、大型モデルで出力を14%向上:太陽光
シャープが大型・高出力の住宅用単結晶太陽電池モジュールの新製品を発表。設置面積の大きい切妻屋根に適したモデルで、モジュール出力を同社の従来製品比で約14%高めたという。
シャープは2022年5月25日、大型・高出力の住宅用単結晶太陽電池モジュールの新製品「NU-375K」の販売を開始したと発表した。設置面積の大きい切妻屋根に適したモデルで、モジュール出力を同社の従来製品比で約14%高めたという。
新製品は出力375W、外形寸法1755×1038×40mm、重量21.5kg、最大出力動作電圧34.63V、最大出力動作電流10.83A、耐荷重性能2400Pa、モジュール変換効率20.6%。
セル大型化技術により、シャープの住宅用太陽電池モジュールで最大規模の大型化を実現したという。大型化に加え、バスバー電極を増やすことで電気抵抗を減らし、電極の断面形状を円形としたマルチワイヤ技術を採用することで、モジュール出力を高めた。
関連記事
- 押して運べる「太陽光パネル+蓄電池」、シャープが発売
シャープが太陽光パネルと蓄電池を備える、移動式ソーラー充電スタンドを開発。スマートフォンなどを充電できる独立電源システムで、ポスターなどの掲示にも利用できる。 - これぞシャープの意地、太陽電池モジュールで世界最高効率の31.17%を達成
シャープが、独自の化合物3接合技術により、太陽電池モジュールで世界最高となる変換効率31.17%を達成した。従来の世界記録は24.1%だったが、これをはるかに上回った形だ。 - リチウムを超える「アルミニウム」、トヨタの工夫とは
電気自動車に必要不可欠なリチウムイオン蓄電池。だが、より電池の性能を高めようとしても限界が近い。そこで、実質的なエネルギー量がガソリンに近い金属空気電池に期待がかかっている。トヨタ自動車の研究者が発表したアルミニウム空気電池の研究内容を紹介する。開発ポイントは、不純物の多い安価なアルミニウムを使うことだ。 - “窓に貼る太陽電池”実用化へ、透明の有機薄膜太陽電池フィルムで
三菱化学は、有機薄膜太陽電池を用いた「シースルー発電フィルム」を開発・実用化し、市場開拓を開始する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.