ニュース
簡易検査で太陽光パネルの効率的なリユースを推進、信州タケエイが事業スタート:太陽光
信州タケエイ太陽光パネルのリユース販売事業を開始。廃棄物として中間処理施設に搬入された太陽光パネルのうち、簡易検査に合格したものをリユース品として販売を行う。
信州タケエイ(長野県諏訪市)は2022年7月8日、太陽光パネルのリユース販売事業を開始すると発表した。
従来、太陽光パネルを再利用する場合は、外観や性能検査を実施して、廃棄物として処分する前にリユース可能と判別されたものに限られていた。そのため、廃棄物として中間処理施設に搬入された太陽光パネルに関しては、有価販売できるものは、「中間処理」もしくは「前処理」などの過程で発生、選別したメタルなどの有価物に限定され、受け入れたそのままの形状では、リユース品としての販売は困難な状況だったという。
今回、信州タケエエイが展開するリユース事業は、長野県環境部との協議および確認を経て、環境省が公開する「太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン」に基づき、廃棄物として中間処理施設に搬入された太陽光パネルのうち、簡易検査に合格したものをリユース品として販売するもの。
関連記事
- 迫る太陽光パネルの廃棄問題、各社が再利用ソリューションを続々と披露
太陽光発電設備のリユース、リサイクルへの関心が高まっている。世界最大級の再生可能エネルギー展示会「スマートエネルギーWeek2019」でも、今年新たに「資源リサイクルEXPO」が開催され、注目を集めた。 - 太陽電池廃棄物のリサイクル、ガイドラインが公開へ
環境省は、固定価格買取制度などの後押しもあり設置が増え続ける太陽電池に対し、リサイクルに向けたガイドラインの第1版を策定した。今後増加が見込まれる太陽電池関連廃棄物の処理を円滑に行えるようにする狙いだ。 - 太陽光パネルのリサイクル事業、JEFエンジが2021年度に事業化へ
JFEエンジニアリングのグループ会社であるJ&T環境が、太陽光パネルのリサイクルプラントによる実証試験を開始すると発表。2021年度の事業化を目指すという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.