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“手すり型”の太陽光発電システムを新開発、住宅や高層マンションの省エネ・非常用電源に:太陽光
カネカと大成建設が戸建住宅やマンションなどに導入できる“手すり型”の太陽光発電システムを開発。住宅の省エネやZEB/ZEHなどに活用可能だという。
カネカと大成建設は2022年10月12日、ガラス手すりと一体化した太陽光発電システムを開発したと発表した。2019年に共同開発した、建物の外壁や窓と一体化させた太陽光発電システム「T-Green Multi Solar」を応用したもので、戸建て住宅、マンションのバルコニーなどにも設置できる発電システムだという。
開発したシステムは、一般的なバルコニーのガラス手すりと同等以上の耐久性・強度を持ち、取り付け作業もバルコニー内部から容易に行うことが可能で、高効率な発電を30年以上維持できるという。
外部からの視線を遮るタイプや、室内からの眺望を確保できるタイプなどの選択が可能。外観の意匠性を備えるとともに、蓄電池と組み合わせることにより、共用部の照明や災害時に携帯電話の充電にも利用できる。
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