シャープが住宅太陽光パネルの新製品、都市部に最適な小型モデル:太陽光
シャープが住宅用単結晶太陽電池モジュールの新製品を発表した。都市部や市街地など、限られた屋根スペースに効率的に設置しやすい小型サイズの新モデルだ。
シャープは2023年2月6日、住宅用単結晶太陽電池モジュールの新製品「NU-228AP」を発表した。都市部や市街地など、限られた屋根スペースに効率的に設置しやすい小型サイズのモデルで、同年5月から販売を開始する。希望小売価格は税込み14万3000円。
新製品は都市部や市街地に多い屋根スペースが限られる住宅でも、より多くの太陽電池モジュールを設置しやすくするため、本体サイズを小型化。具体的には従来機に比べモジュールの長辺方向を119mm、短辺方向を59mm小型化した996×1146mmサイズで、これにより、都市部の住宅を想定した間口3.0間、奥行3.0間(5454×454mm)の切妻屋根の場合、従来機に比べて1列多く設置することができ、設置容量が約10%向上するという。
また、モジュールの長辺を横方向に設置する一般的な「横置き」に加え、縦方向に設置する「縦置き」にも対応し、レイアウトのしやすさにも配慮した。
この他、太陽電池セルの長辺の長さを166mmから182mmに大型化する「セル大型化技術」を採用。さらに発電に寄与しないセルの角の部分を小さくすることで、発電する有効面積を広げ、発電電流を大電流化することで、モジュール変換効率を従来機比で0.6ポイント高い20.0%に高めた。
さらに、質量を当社従来機比で2.5kg(約16%)軽量化し、1枚あたりの重量は13.0kgとなっている。公称出力は228W、公称最大出力動作電圧17.30V、公称最大出力動作電流13.18A、公称開放電圧20.84V、公称短絡電流14.03A。シャープでは月間5万台の販売を目指す計画だ。
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