ニュース
FIT価格10.5円の太陽光発電をFIPに移行、ENEOSが自社の発電所で:太陽光
ENEOSは2023年2月、同社が運営する「八代メガソーラー発電所」(熊本県八代市)において、同年2月1日よりFIT制度からFIP制度への切り替えが完了したと発表した。
ENEOSは2023年2月、同社が運営する「八代メガソーラー発電所」(熊本県八代市)において、同年2月1日よりFIT制度からFIP制度への切り替えが完了したと発表した。
八代メガソーラー発電所2021年12月に発電を開始。出力0.9MWのメガソーラーで、これまではFIT制度における入札制度を通じて10.50円/kWhで売電を行っていた。今回FIP制度に移行することで、今後は卸電力市場の価格で売電を行うことになる。
ENEOSは、再生可能エネルギーの発電量予測技術を持つ東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)と共同で、FIP制度への対応に向けた実証に取り組んできた。FIP制度において再エネ発電事業者は、正確な発電量予測に基づく計画値同時同量の責務が課されるが、八代メガソーラーについては、東芝ESSの子会社である東芝ネクストクラフトベルケが受給管理を行う。
関連記事
- 事業用太陽光発電のFIT/FIP入札、2023年度の変更点とスケジュール総まとめ
FIT/FIP制度の対象となる事業用太陽光発電について、2023年度の入札等のスケジュール・概要が公開された。インボイス制度や託送料金発電側課金の取り扱いなど、2023年度から新たに始まる制度への対応方針も押さえておきたいポイントだ。 - FIT・FIP太陽光に「屋根設置」区分を新設、価格はこれまでを上回る見通しに
太陽光発電の適用される調達価格・基準価格について、2024年度から「屋根設置」の区分が設けられる方針だ。また、低圧事業用太陽光についても一定の条件を満たせばFIPの対象として認められることになりそうだ。 - 積雪で破損の太陽光パネルは4年間で7.5万世帯分、NITEが分析結果を公表
製品評価技術基盤機構(NITE)が太陽光発電に関する事故のデータベースを分析した結果、雪量が多い時期に太陽光発電設備の事故が増加する傾向が分かったと発表。分析を行った4年間の積雪に起因する破損被害は、住宅用ソーラーパネルの約7.5万世帯分の発電出力に相当するという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.