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マンション屋上の太陽光発電で入居者の電気料金を割引、阪急阪神不動産が神戸市で:太陽光
阪急阪神不動産が神戸市で販売する同社の分譲マンション「ジオ神戸三宮」において、太陽光発電で発電した電力を専有部の電気使用量から差し引き、各住戸の電気料金を低減するシステムを導入する。
阪急阪神不動産は2023年12月14日、神戸市で販売する同社の分譲マンション「ジオ神戸三宮」において、太陽光発電で発電した電力を専有部の電気使用量から差し引き、各住戸の電気料金を低減するシステムを導入すると発表した。
従来、新築分譲マンションの専有部で太陽光発電の電力を消費するには、パワーコンディショナーなどの設備を各住戸で用意する必要があり、コスト面および維持管理面に課題があったため、共用部のみでの消費が一般的だった。また、多くの太陽光パネルを設置しても、共用部だけでは発電した電力を消費しきれないというケースもある。
そこで阪急阪神不動産では、関西電力グループのNextPowerと高圧一括受電サービスを採用。マンションの屋根上に設置した太陽光発電の発電量をNextPowerが計量および買い取りを行う。その分の費用を各住戸の電気料金から差し引くことで、入居者の電力コスト低減を図る仕組みだ。
「ジオ神戸三宮」は神戸市中央区に建設する鉄筋コンクリート造、地上15階で69戸の新築分譲マンション。2024年3月に販売し、2026年1月下旬の完成し、同年2月上旬の入居を予定している。なお、マンション全体でZEH-M Orientedの認定を取得する予定だ。
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