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0円で落札の案件も登場、第19回の太陽光発電のFIT/FIP入札:太陽光
電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2024年3月8日、再エネ特措法に基づく太陽光の第19回入札の結果を発表した。
電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2024年3月8日、再エネ特措法に基づく太陽光の第19回入札の結果を発表した。
同入札の対象は、出力500kW以上のFIP太陽光発電設備と、出力250kW以上500kW未満のFIT太陽光発電設備。募集容量は134MW、事前に公開した供給価格上限額は9.28円/kWhという条件で実施された。なお、上限価格は前回のより0.07円低い設定となっている。
合計の落札件数は29件で、落札された再エネ発電設備の出力合計は134MWと、募集容量すべてが落札という結果となった。入札に参加した総数は127件、合計容量ベースでは311.756MWだったため、非常に多くの参加者が落札を逃す結果となっている。
最低落札価格は0.00円/kWh、最高落札価格は6.98円/kWhとなっている。0円での落札となったのは出力19.9MWの案件。FIPなどを利用せずに、オフサイトPPA契約などを前提とした案件だと推察される。
加重平均落札価格は5.11円/kWh。0円での落札があったことなども影響し、加重平均は前回の8.55円/kWhから3円以上下がるかたちとなった。
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