ニュース
壁面にペロブスカイト太陽電池を設置、新施工法で6時間での導入を可能に:太陽光
積水化学工業と物流事業を手掛けるセンコーグループが、倉庫や工場の壁面にペロブスカイト太陽電池を導入する実証実験を開始した。
積水化学工業は2024年3月、センコーグループホールディングス、センコーと共同で、倉庫や工場の壁面にペロブスカイト太陽電池を導入する実証実験を開始したと発表した。同年3月22日からセンコー茨城支店 茨城PDセンター(茨城県古河市)で実証を開始している。
ペロブスカイト太陽電池は、軽量かつ柔軟に製造可能という特徴を持ち、ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、あるいは車体などの曲面といった、さまざまな場所に設置できる次世代太陽電池として注目を集めている。
積水化学ではペロブスカイト太陽電池について、30cm幅のロール・ツー・ロール製造プロセスを構築している他、発電効率15.0%の同電池の開発に成功。現在は実用化に向けて、1m幅での製造プロセスの確立に向けた研究開発や、実証実験に取り組んでいる。
関連記事
- ペロブスカイト太陽電池の高性能化に期待、I.S.Tが高耐熱な透明PIフィルムを開発
高機能素材メーカーのI.S.Tが桐蔭横浜大学の宮坂研究室と共同で、独自開発の透明ポリイミドフィルムを用いたペロブスカイト太陽電池に関する共同研究を開始。耐熱性と柔軟性に優れる同フィルムを利用し、高性能なペロブスカイト太陽電池の開発を目指すという。 - ペロブスカイト太陽電池の高性能化に期待、I.S.Tが高耐熱な透明PIフィルムを開発
高機能素材メーカーのI.S.Tが桐蔭横浜大学の宮坂研究室と共同で、独自開発の透明ポリイミドフィルムを用いたペロブスカイト太陽電池に関する共同研究を開始。耐熱性と柔軟性に優れる同フィルムを利用し、高性能なペロブスカイト太陽電池の開発を目指すという。 - ペロブスカイト太陽電池搭載センサーを室内に導入、リコーが実装検証を実施
リコーが東京都と共同で、ペロブスカイト太陽電池の実装検証を実施する。東京都庁およびサービス付き高齢者向け住宅に、リコーが開発したペロブスカイト太陽電池を実装するセンサーを導入し、同電池の課題とされる低照度環境での性能などを検証する狙いだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.