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ソーラーシェアリングにペロブスカイト電池を活用、積水化学らが国内初の実証:太陽光
積水化学工業とTERRAは、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)に活用する共同実証実験を開始した。
積水化学工業とTERRAは2024年8月6日、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)に活用する共同実証実験(以下「本実証」)を開始したと発表した。千葉県匝瑳市にて2024年8月2日から開始した。ソーラーシェアリングにフィルム型ペロブスカイト太陽電池を活用する実証は、国内初の取り組みになるという。
発電所は、積水化学のフィルム型ペロブスカイト太陽電池を、曲面レンズ型に配置したモジュールを導入した。これは、TERRAのグループ会社である市民エネルギーちばが持つ、ペロブスカイト太陽電池を前提とした断面がレンズ状のモジュールの特許を活用したシステム。
実証では、レンズ型モジュールにおける曲面での発電効率の測定や、予測値と実測値の比較を行う。また、軽量というフィルム型ペロスブスカイト太陽電池の特性を生かした架台構成や、施工性の検証も行うとしている。
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