コンビニに太陽光パネルを「垂直設置」、東北のセブン2店舗で実証実験:太陽光
エア・ウォーターとセブン‐イレブン・ジャパンが、垂直型の太陽光発電システムの運用実証を開始。山形県と宮城県の合計2店舗で、エア・ウォーターの垂直ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」を設置し、積雪地域での運用などを検証する。
エア・ウォーターは2024年8月29日、セブン‐イレブン・ジャパンと共同で、垂直型の太陽光発電システムの運用実証を開始すると発表した。山形県と宮城県の合計2店舗で、エア・ウォーターの垂直ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」を設置し、積雪地域での運用などを検証する。
エア・ウォーターのVERPAは、両面受光型の太陽光パネルを独自開発の架台により垂直に設置できるシステム。空いた土地が無い、屋根の強度が足りない、カーポートは置けないなど、太陽光発電システムの導入に制約があるエリアにも設置しやすいメリットがある。
また、高さ制限が必要な屋根構造を持たないため、貨物自動車やハイルーフ車両なども利用する道路沿いの商業施設(ロードサイド店舗)の駐車場にも最適だという。垂直設置により雪による影響を受けにくいため、積雪地にも導入できる。
今回の実証では2024年8月からセブン‐イレブン迫佐沼北方店(宮城県登米市)、セブン‐イレブン蔵王みはらしの丘店(山形県山形市)の2店舗に導入を行う。セブン‐イレブンはこれまで、店舗運営に伴うCO2排出量削減の取り組みとして、店舗屋根上への太陽光発電パネルの設置を進めており、2024年2月末時点で全店舗のおよそ4割に当たる約9000店舗への設置を完了している。しかし、積雪などによる影響で十分な発電効果が得られないエリアでの導入は難しく、解決策の検討を続けてきた。
実証は2027年3月まで実施する計画で、VERPAの導入による両店舗のCO2排出量の削減効果は1店舗当たり▲約15%を見込んでいるという。
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