トリナが5MWh級の新型産業蓄電池 新たなN型セルの太陽光モジュールも
トリナ・ソーラーは「PV EXPO 2025 【国際】太陽光発電展」(2025年2月19〜22日、東京ビッグサイト)に出展し、産業用蓄電池「Elementa 2」や新製品の太陽光発電モジュールなどを披露した。
トリナ・ソーラーは「PV EXPO 2025 【国際】太陽光発電展」(2025年2月19〜22日、東京ビッグサイト)に出展し、産業用蓄電池「Elementa 2」や新製品の太陽光発電モジュールなどを披露した。
Elementa 2は2024年に発表した同社の2世代目相当する産業用蓄電池。自社開発のリン酸鉄リチウムイオン電池セルを採用し、4073kWhに容量を拡張したのが特徴となっている。2025年に入り、日本での導入も本格的にスタートした。
今回の展示会ではElementa 2の派生モデルとして、容量を5MWh級に拡大した「Elementa 2 Pro」も披露。こちらはリン酸鉄リチウムイオン電池セルの容量を、現行の306Ahから314Ahに拡張。これによりシステム全体のサイズは20フィートコンテナサイズを維持しつつ、全体の容量を5MWhに拡大した。なお、314Ahセルは304Ahセルより充放電サイクル寿命も25%増の1万5000回に引き上げられている。
新型N型セル搭載のモジュールも披露
トリナ・ソーラーではこの他に、N型セルの新モデル「i-TOPCon Ultraセル」を採用した太陽光発電モジュール「ertex S+ NEG9R.28(Ultra)」と「Vertex N NEG19RC.20(Ultra)」の2機種を展示した。
小型モデルのVertex S+ NEG9R.28(Ultra)は片面発電タイプで、最大出力は495W、変換効率最大24.8%と従来比で1.8%高めた。Vertex N NEG19RC.20(Ultra)は中型モデルで、両面発電タイプとなる。出力を670Wに高め、変換効率はこちらも24.8%となっている。
トリナ・ソーラーでは太陽光発電のトータルソリューションプロバイダーとして太陽光発電モジュールと産業用蓄電システムを組み合わせた提案を拡充する方針だ。
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