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未利用の「温泉付随ガス」を燃料として活用 北海道ガスが発電実証
北海道ガスは北海道立総合研究機構と研究協力契約を締結し、温泉付随ガス利活用促進に向けた実証実験を開始したと発表した。地域の未利用エネルギーの活用促進を図る狙いだという。
北海道ガスは2026年5月19日、北海道立総合研究機構と研究協力契約を締結し、温泉付随ガス利活用促進に向けた実証実験を開始したと発表した。地域の未利用エネルギーの活用促進を図る狙いだという。
温泉付随ガスとは、温泉をくみ上げる際に発生する天然ガスのことで、主にメタン、窒素、二酸化炭素、水蒸気などで構成されている。北海道内ではこうした温泉付随ガスが約500カ所の源泉で確認されているが、多くの場合、可燃性の天然ガスを分離する設備などで処理した上で大気放散している。主成分であるメタンは温室効果ガスでもあり、温泉付随ガスの活用は地球温暖化対策の観点からも重要な課題になっているという。
実証試験では、アイシンと北海道ガスが共同開発したガスエンジンコージェネレーションシステム「コレモ」を活用し、温泉付随ガスを燃料とした場合の燃焼性を評価。今後の利活用に向けた課題の整理と解決策の検証を進める。
運転試験は、北海道立総合研究機構の実験設備における模擬試験および、条件に適合する温泉付随ガスが湧出する自治体での現地試験を計画している。将来的にはコレモで得られた知見をもとに、給湯暖房機など他のガス機器への適用拡大も視野に入れるとしている。実証期間は2026年4月から2027年3月まで。
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