電子マネーを一番使いたい場所はスーパー?
電子マネーと聞いて思いつくのは「Edy」、実際に使ったことがあるのは「Suica」が多く、1回に利用する金額は500円前後。アンケート結果からは、電子マネー利用を巡る現状が浮かび上がる。
インターネットリサーチDIMSDRIVEは12月26日、電子マネーについてのアンケート調査結果を発表した。有効回答者数は全国の男女6430人で、男性が42.6%、女性が57.4%。男性の平均年齢は42.0歳、女性の平均年齢は36.0歳。
電子マネーと聞いて思いつくのはEdy、使ったことがあるのはSuica
「電子マネーと聞いて、何を思いつくか?」という問いに対し、最も多かった答えは「Edy」が1956人、「Suica」が603人。ほかには「携帯電話」477人、「おサイフケータイ」447人、「便利」290人と続いた。
電子マネーという言葉は知っている人は98.5%と大多数。このうち「仕組みは知らないがどんなものか知っている」と回答した人は37.9%、「仕組み、機能なども知っている」28.1%、「名前を聞いたことがある程度」32.5%となる。仕組み・機能共に知っている人は男女ともに年代が下がるにつれて増え、名前を聞いたことがある程度という人は、年代が上がるにつれて増える。
「電子マネーという言葉を知っている人」に対して、知っている電子マネーを尋ねると、最も多かったのは「Suica」75.9%。次いで「Edy(おサイフケータイ)」61.3%、「Edy(カードタイプ)」52.0%、「WebMoney」35.0%となった。
利用したことがある電子マネーについて尋ねたところ、最も多かったのは「Suica」22.9%、「Edy(カードタイプ)」15.7%、「WebMoney」8.5%。おサイフケータイのEdyは、認知度はカードタイプよりも高いが、利用経験者は4.2%と少なかった。
1回の利用金額は500円前後が多い
電子マネーの利用頻度については、「月に1回未満」が36.6%、「月に2〜3回」18.1%、となった。ほぼ毎日使っているヘビーユーザーは3.6%、週1回以上使っている人を合計すると25.8%となる。
もっともよく利用している場所は「コンビニ」が42.9%。次いで「キオスク・駅ナカのお店」が36.6%、「PCでのネットショッピング」が22%と続く。
1回の利用金額は「500〜999円」と答えた人が24.4%。「300円未満」が21.9%、「300円〜499円」が20.3%という結果。4割以上の人は、1回の利用金額が500円以下ということになる。
電子マネーを利用したきっかけについても聞いている。「短い時間で会計が済む」28.3%、「使っているカード・携帯電話に付いているから」24.4%、「小銭を増やしたくない」20.3%、「ポイント・割引などの特典が付く」18.0%、「マイルが貯まるから」15.4%、「現金を持ち歩きたくない」11.5%となっている。
電子マネーを利用したことがない人に、電子マネーを利用したことがない理由を聞くと「利用する機会がないから」44.3%、「電子マネーを使える媒体を持っていないから」34.8%、「利用する必要がないから」32.1%、「個人情報など、セキュリティが不安」26.0%となった。そのほかの自由回答では「大してお得なことがなさそう」「クレジットカード派」「少々気恥ずかしい」「何となく怖い」が挙がっている。
電子マネーを使いたいのはスーパー、コンビニ、公共交通機関
今後の利用意向についても尋ねている。「今後も利用したいと思いますか」という問いに対しては「利用したい」20.6%、「やや利用したい」32.7%、「どちらともいえない」28.5%、「あまり利用したくない」11.1%、「利用したくない」7.1%となった。
「電子マネーが使えたらいいな」と思う場所についても、自由回答形式で全員に尋ねている。「スーパーマーケット」が最も多く700人、次いで「コンビニエンスストア」446人、「公共交通機関」427人、「自動販売機」251人、「あらゆる場所・全ての店」222人と続いた。
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