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マルチメディア携帯の機能への関心は普及の割に変化せず ――インスタット調べ
米国のユーザーは、携帯の多機能化に対しあまり関心を払っていないようだ。MP3プレイヤーは大ヒットしても、携帯に音楽機能を求める人は10%未満しかいない。
米国の調査会社インスタット社は、マルチメディア機能を持つ携帯電話の出荷数は今後2年間で倍増すると予測されるものの、特に米国では、消費者はまだこの機能に熱中していないようだと報告した。
2005年には、MP3プレイヤー専用機は驚異的に成長したものの、携帯電話にこの機能があることに対する消費者の関心は、それほど変化していないと指摘されている。同社が米国消費者に行った調査によれば、携帯電話で音楽を楽しめる機能は、使いたいという回答の多かったマルチメディア・アプリケーションの1つではあったものの、割合は9パーセント程度であり、欠かせない特徴というわけではなかったという。
同社アナリストのBill Hughed氏は、日本市場のようにモバイル機器にマルチメディア機能がないのが例外的であるという市場もあり、マルチメディアの広範な採用は、利用者にサービスの利用体験をさせるところから始まると指摘している。
なお、同社の調査によれば、米国消費者のマルチメディア視聴で最も関心の高い情報は、リアルタイムのニュース、天気情報、スポーツ、経済情報だった。そのような情報を受け取れる携帯端末が20ドル高くても購入するが、月々の利用料金が15ドルかかるのは高すぎると考えているという。
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