ニュース
「スマートフォンで仕事に縛られる」33%――米調査
スマートフォンやPDAで仕事の自由度が上がるとされるが、実際には仕事と生活との境界があいまいになり、より仕事量が増えているという。
調査会社のSolutions Research Groupは2月15日、スマートフォンと仕事・生活バランスについての調査報告を発表した。調査は、米国の2600人を対象に行われた。
報告によると、BlackBerryやPalm TreoといったスマートフォンやPDAにより、「自由を得る以上に仕事に縛られる」との記述に対し、「そう思う」という回答は33%に上り、「そう思わない」の34%とほぼ同じだった。34%はどちらでもないと回答している。実際にスマートフォンを持つ人だけに対象を絞っても、割合はそれほど変わらないという。
実際の仕事時間については、週に50時間以上働く人の比率が回答者平均で11%だったのに対し、スマートフォンなどの端末所有者では19%。また「自分の時間が十分に持てない」との回答も、平均の40%に対しスマートフォンなどの所有者では53%に上った。Solutions Research Groupはこうした結果について、スマートフォンの「より短い時間でより多くの作業が可能」とのうたい文句とは逆に、実際は単に作業量や時間が増えていると説明している。
報告によると、スマートフォンなどの携帯端末を所有する人の平均像は、35歳前後で大卒、子供を持つ人が多く、平均年収は米国平均よりも50%高い9万4000ドルだった。
関連記事
- 米国人の84%が「ITで生産性向上」――Sprint調べ
米国人の84%は生産性向上にはITが不可欠だと考え、特に35%は、ITなしでは仕事や生活がなりたたないと考えていることが、Sprintの調査で明らかになった。 - デジタル時代は「1日43時間」?
テクノロジーの力でマルチタスクが可能になり、人は1日に24時間分以上の作業ができるようになった。 - 「9時5時」から「8時6時」へ?――米国で労働時間が増加傾向
調査対象の勤労者の29%が、1年前よりも長時間働いていると答え、32%が仕事中のストレスが増えていると答えている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.