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2月の世界半導体売り上げ、前年比4.2%増
世界の半導体売り上げは、過去最高を記録した2006年を上回る勢いを見せているが、価格競争は激化しており、マイクロプロセッサやNANDフラッシュでは価格が下落している。
2月の世界半導体売上高は前年同月比4.2%増の200億9000万ドルで、1月に比べると6.5%下回った。米半導体工業会(SIA)の4月2日の発表で明らかになった。
SIAのジョージ・スカリス会長は、「2月はすべての製品分野および市場で1月の売上高を下回った」ものの、「過去最高を記録した2006年をしのぐ勢いで売り上げが伸びている」としている。
スカリス会長は、1月の売上高を下回ったことについて、季節要因に加え「幾つかの主要市場での出荷台数の減少と、平均販売価格(ASP)の下落も要因」と指摘。マイクロプロセッサとDSPチップでは、出荷台数と売上高の両方が1月を下回ったという。NANDフラッシュは、出荷台数は前月を上回ったが、売上高は「2けた減」と、市場競争の激しさを反映しているという。
前年同月と比較すると、価格環境の厳しさがより明らかになる。マイクロプロセッサでは、出荷台数は前年同月から約8%増となった一方、ASPは15%減。NANDフラッシュでは、出荷台数は40%以上の伸びを見せたものの、ASPは50%近く下落した。
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