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スパムとIMの影響でメールの地位が低下――IDC調べ
スパムメールの増加と、リアルタイムでのやり取りが可能なIMやVoIPの台頭で、電子メールが将来重視されないようになる可能性がある。
2007年、世界で1日に送受信される電子メールは平均970億通だが、うち400億通以上はスパムメールになる可能性がある――米調査会社IDCが4月9日、調査報告書をまとめた。
IDCによると2007年は、通常のメール数をスパムが上回る初めての年になる見通しという。こうしたスパムの急増と、インスタントメッセージング(IM)やVoIPの普及により、特に若者層の間では電子メールの使用頻度が低下する可能性が高い、とIDCは分析している。
同社によれば、2007年のビジネス関連メールの量は、世界全体で5エクサバイト(注:1エクサバイト=1000ペタバイト=100万Tバイト=10億Gバイト)に達する見通しで、過去2年間の量の約2倍になる見込みだ。
IDCはメールサービスのプロバイダーおよび顧客に対し、電子メールは統合コミュニケーションの1つにすぎないこと、スパム対策を幾重にも行い、常に最新の状態にしておくこと、Ajaxとプッシュ式メールなどにより、PCからでも携帯端末からでも同じようにメールを送受信できるようにすること、といったアドバイスを提供している。
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