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オンラインビデオの視聴者、2008年には米国人の半数以上に――米予測
オンラインビデオ向け広告の支出も急増するが、視聴者数の伸びに匹敵する伸びをみせるには、広告掲載手法の確立が鍵になるという。
米調査会社のeMarketerは7月25日、米国のオンラインビデオの利用状況および広告についての調査予測を発表した。オンラインビデオの利用者が全人口に占める比率は、2003年は18.8%、2006年は40.0%だったが、2008年には50%を突破。2011年には人口の61.2%がオンラインビデオを利用する見通しだという。
一方、オンラインビデオを対象とした広告支出額は、2007年に前年を89%上回る7億7500万ドルに達すると予測。以降、毎年40%以上の伸びを見せ、2011年には43億ドル市場を形成するとしている。
しかし、2011年時点でも、広告支出額が視聴時間の多さに追いつかない状況が続くという。eMarketerでは、「(広告支出の)伸びを期待以下に抑える」要因として、視聴者がどんな広告を受け入れるかが不透明である点や、広告スペースの効果的な確保が難しく、ユーザー生成ビデオから収益を得る方法が確立されていない点を挙げている。
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