バックアップ用とどう違う? 失敗しない「アーカイブ用ストレージ」の選び方ストレージ方式やソフトウェア機能をチェック(1/2 ページ)

データアーカイブ用ストレージ製品には、どのような選択肢が存在するのだろうか。自社に適したソフトウェアを選ぶ際のポイントとは。詳しく見ていこう。

2015年08月31日 15時00分 公開
[George CrumpTechTarget]
画像 データアーカイブ用ストレージはさまざまだ(画面はEMCジャパン「EMC Centera」の紹介ページ)

 データアーカイブ用ストレージの形態としては、ディスク方式、クラウド方式、テープ方式、あるいはこれら3つの方式の組み合わせが考えられる。効率的なデータアーカイブはバックアップにまつわる問題を軽減することもあり、自社のニーズに合った方式を選択することが重要だ。

 データアーカイブシステムの多くはスケールアウト型アーキテクチャを採用している。また、従来のRAIDシステムよりも高速なドライブ再構築が可能なイレージャーコーディング(Erasure Coding)やレプリケーションといったデータ保護機構も備えている。これにより、8Tバイト以上の大容量ドライブの使用が可能になる。

 これらのシステムは、保存されたファイルの数に影響されないオブジェクトストレージ型ファイルシステムを採用しているものが多い。こうした機能を備える半面、ディスクのみで構成されるデータアーカイブ方式は高価になる可能性がある。スケールアウト型NASと同様、システムの拡張に伴って電力と冷却に掛かるコストも増大する。

クラウド方式、テープ方式の利点と課題

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news033.jpg

サッカー欧州CLを早朝に観戦するアジアのファンのためにハイネケンが仕掛けた意外過ぎるキャンペーンの中身
時差のためUEFAチャンピオンズリーグを早朝に視聴せざるを得ない韓国のサッカーファンの...

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...