OpenStack導入でしばしば遭遇する「5つの壁」とはOSSクラウドインフラ黎明期(1/2 ページ)

OpenStackなどオープンソースのクラウドインフラのプラットフォームは、企業にさまざまな利益をもたらす。しかし、IT部門は導入前に、次の5つのハードルを乗り越えなければならない。

2015年09月02日 15時00分 公開
[Stephen J. BigelowTechTarget]
OpenStack、CloudStack、OpenNebulaのGoogle検索の人気度(参照:Googleトレンド

 パブリックにせよ、プライベートにせよ、クラウドは簡単に実現できるものではない。いずれもコンピューティング(計算・処理能力)、ストレージ、ネットワークの各リソースの膨大なプールの自動化、オーケストレーション、管理のためのツール群が必要だ。ベンダー各社は独自技術のクラウドインフラストラクチャツールを売り込もうと懸命だが、オープンソースコミュニティーも「OpenStack」「CloudStack」、そして「OpenNebula」など、さまざまな代替プラットフォームの供給に動き出している。

 オープンソースのクラウドインフラツールは費用効果に優れ、拡張性が高い。だが一方で、幾つかの課題が立ちふさがる。以下は、オープンソースのクラウドインフラツールに関して、ユーザーがしばしば経験する5つの一般的な問題と、それらを回避するための戦略である。

1.ITサイロが導入の障害に

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...