「Raspberry Pi」で満足できる人と、PCがなければダメな人の違いオフィス用デバイスの“王座”が揺らぐか(1/3 ページ)

企業内デバイスの“王座”の地位に君臨し続けてきたクライアントPC。だが「Raspberry Pi」「Chromebook」など新タイプの低価格デバイスがその地位を脅かそうとしている。

2016年06月28日 07時00分 公開
[Eddie LockhartTechTarget]
Raspberry Pi オフィス内デバイスとしてRaspberry Piを使うメリットとは(出典: Raspberry Pi Foundationのブログ)《クリックで拡大》

 従業員がオフィスでコンピュータを使って仕事をするようになって以来、クライアントPCは企業向けデスクトップ市場に君臨してきた。だがここにきて、各種の超小型コンピュータやシンクライアント、タブレットとしてもノートPCとしても使える「2-in-1デバイス」などが従来型クライアントPCのとりでを包囲し、その地位を奪おうとしている。

 例えばMicrosoftの「RDP」(Remote Desktop Protocol)やCitrix Systemsの「Citrix XenApp/XenDesktop」といったリモートデスクトップ関連技術/製品が利用可能なシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」の価格は、わずか35ドルだ。Googleのノート型デバイス「Chromebook」もノートPCのリプレースを狙っている。これもやはり安価で、しかもIT部門にとってはさまざまな面で管理が楽になる。

 本記事では、企業市場でのRaspberry PiやChromebook、2-in-1デバイスの将来性を探る。併せてクライアントPCのリプレースを狙うこれらのデバイスが、まだ天下を取れない理由を考える。

Raspberry Piとは何か

       1|2|3 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...