CBS、IBM、SAPのデジタルリーダーは、デジタルビジネスの推進で大きなハードルに直面し、それを乗り越えてきた。彼らはそのハードルをどのように乗り越えたのか。
SAPの最高デジタル責任者にとってデジタル面での転換で最も困難だったのは、ビジネスプロセスが変わることでも、新しいテクノロジーに慣れることでも、適切な人材を確保することでもなかった。「最も困難だったのは、考え方を変えることだった」と、同社のジョナサン・ベッヒャー氏は振り返る。
これはベッヒャー氏に限ったことではない。基本的価値観として変化を受け入れない企業文化は、大きな転換を難しくする。その場合は、転換に向けて上層部の強いリーダーシップが必要になる。
デジタル技術によってビジネスそのものを再構築する「デジタルビジネス」の構築にも同じことが当てはまる。グローバルビジネス部門の幹部社員、マネジャー、アナリスト4800人を対象に、ビジネス誌「MIT Sloan Management Review」とコンサルティング会社Deloitte Consultingの共同調査によれば、優秀なデジタルリーダーとは「転換を推し進める明確なデジタル戦略を持ち、企業文化とリーダーシップのバランスが取れる人物」だという。
最近、米国ニューヨークで開催されたイベント「Chief Digital Officer Summit」でSAP、IBM、CBSのデジタルリーダーが会場の幹部社員に勧めたのは、変化にあらがおうとする企業文化を押さえ込むのではなく、抵抗の根本原因を理解して受け入れることだ。注意すべきなのは、企業の考え方や文化を変えるには、時間と創造的な発想が必要になるということだという。
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