MicrosoftのLinux Foundation加入に驚きの声、OSS開発への貢献を加速かユーザー企業にも結果的にメリット(1/2 ページ)

MicrosoftがLinux Foundationに法人会員として加入した。同社がオープンソース技術との関係を深めることは、ユーザー企業にとってどのようなメリットがあるのだろうか。

2016年12月02日 12時00分 公開
[John MooreTechTarget]
Linux Foundationの公式Webページ《クリックで拡大》

 MicrosoftがLinux Foundationに加入したことは、オープンソースをあらためて肯定する動きであり、クロスプラットフォームコンピューティングに期待する最高情報責任者(CIO)にとって、やや驚きはあるものの、歓迎すべき展開だ。

 Linux Foundationはオープンソース技術の商業的な普及促進を目指す非営利組織だ。11月16日、Microsoftが法人会員として最上位のプラチナメンバーに加わったと発表した。MicrosoftとLinuxは初期のころは相性が良さそうには思えなかった。かつてオープンソースを悪と見なしていたMicrosoftだが、ここ数年はその技術へと進出を拡大している。例えば2年前、Microsoftはサーバコアの.NETスタックをオープンソース化し、開発フレームワークを拡張してLinuxで実行できるようにした。他にもオープンソース関連の展開として、Microsoftの主力データベースソフトウェア「Microsoft SQL Server」をLinuxに対応させ、パブリックプレビューを公開している。

 Windowsの一枚岩からオープン性の高い企業へと文化的シフトを進めるMicrosoftの姿勢を、ロサンゼルス市のゼネラルマネジャー兼CIO、テッド・ロス氏は歓迎する。同氏によると、Microsoftはこれまでオープンソースに対して敵対的と見なされてきたが、同社のプロプライエタリ方式は変わりつつあるという。

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...