「セキュリティ予算不足」はなぜ解消されないのか? 調査結果から探る賢い「セキュリティ予算」獲得術【第1回】(2/2 ページ)

2018年03月07日 05時00分 公開
[藤井仁志EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング]
前のページへ 1|2       

希薄な現状認識や“人ごと意識”がセキュリティ予算獲得を阻害

 GISS2017-18で、国内組織とグローバル組織との違いが顕著に現れたのが、自らが直接の痛みを伴わないサイバー攻撃に対する捉え方だ。「セキュリティ予算増額のトリガー(きっかけ)となる可能性がかなり低いイベント」は何かを聞いたところ、「サプライヤーに対するサイバー攻撃」を挙げたのが、グローバル組織では23%なのに対し、国内組織では41%と4割以上に上った(図2)。「主要な競業他社に対するサイバー攻撃」を挙げたのが、グローバル組織では21%なのに対し、国内組織では32%だった。

前のページへ 1|2       

ITmedia マーケティング新着記事

news214.png

月額2000円から使える次世代DOOH配信システム フリークアウトグループ会社が提供開始
Ultra FreakOutは、デジタルサイネージ配信システム「Maroon」の正式版の提供を開始した。

news066.jpg

AIが検出したZ世代のコミュニケーション特性――コグニティ調査
商談や打ち合わせといったビジネスコミュニケーションにおいて、Z世代は他の世代と比較し...

news155.png

インバウンド事業者向けに動画で多言語コンテンツ ベーシックが制作支援サービスを提供開始
ベーシックとこんにちハローは、インバウンド需要向けのコンテンツ制作支援を目的とした...