ドーアティ氏は、われわれが住んでいる世界では、自動運転車から仮想現実まで、高度な技術による素晴らしいアプリケーションが、技術の善悪について問題を提起していると指摘した。
技術の倫理についての懸念が高まっていることは「全ての企業はデジタル企業である」とAccentureが初めて断言した6年前との根本的な違いだ。当時Accentureは、従来の大企業の取締役会に「デジタル技術がビジネスの新しいやり方を生み出している」ことを納得させるのに苦労していた。時間とともに、このことは自明の理として受け入れられるようになった。
ポストデジタル時代の1つの重要な側面は、技術がビジネスに与える影響だけでなく、従業員、ユーザー、コミュニティーに与える影響についてもリーダーが考えなければならなくなっていることだ。「ポストデジタル時代には、機会に責任が伴う」(ドーアティ氏)
この「機会には責任が伴う」という命題は、企業がモバイルやIoT(モノのインターネット)などさまざまな技術を使って、魅力的な顧客エクスペリエンスを提供していく中で、これまで以上に重要になるだろう。顧客エクスペリエンスは、顧客サービスにおける新たなテーマだ。
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