マイグレーションでダウンタイムを抑えるために注意すべき点は?「遅滞なく進むケースは皆無」という実態

データ、ソフトウェア、ハードウェアのマイグレーションでは、新しい環境の機能と設定をフル活用し、アプリケーションのダウンタイムを最小限に抑える必要がある。企業のマイグレーションの実態を見てみよう。

2019年03月15日 05時00分 公開
[James Alan MillerTechTarget]
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 ITシステムのマイグレーションにはさまざまな形態があり、複雑さも異なる。マイグレーションとはデータやソフトウェア、ハードウェアの単体または組み合わせを、ある運用方法からより優れた方法へと移行させることを指す。

 より具体的には、プログラムやソフトウェアを新しいシステムに移行させたりアップグレードしたりする、あるいはITシステムのリソースを異なる物理インフラに移行させるのがマイグレーションだ。種類が異なるデータベース間やストレージ間、サーバ間、フォーマット間で、データを移行させることもマイグレーションに含まれる。アプリケーションを社内サーバなどオンプレミスのITインフラからクラウドへ移行させることもあれば、クラウドサービス間で移行させることもある。

 移行規模は、1つのアプリケーションや1つのシステムを移行させる小規模のものから、新しいアプリケーションの作成やネットワークの再構成/アップグレード、多数のシステム/サーバの移行を伴う大規模なものまで、幅広いケースが考えられる。

 本稿で取り上げる例は、ITシステムのマイグレーションの一面をほんのわずかな紹介にすぎない。どのような種類、どれだけ複雑なマイグレーションでも、次の2つの基本的な原則を考慮しておく必要がある。

  • 新しい環境の機能や能力をフル活用する。
  • アプリケーションが正しく機能するように、設定と構成をメンテナンスし、必要に応じて都度変更する。

 これらは簡単そうに見えるが、実はそれほど簡単ではない。

マイグレーションの実態

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