マルチユーザーWindows 10が使える「Windows Virtual Desktop」と他のDaaSの違い競争はますます激化

MicrosoftがDaaS「Windows Virtual Desktop」で「Windows 10」のデスクトップをマルチユーザーで利用可能にすることは、DaaS市場に大きな変化をもたらす。競争はますます激化し、他のDaaSベンダーも革新を迫られる。

2019年04月16日 05時00分 公開
[Robert SheldonTechTarget]
画像 Windows Virtual DesktopはDaaS市場を変えるか《クリックで拡大》

 DaaS(Desktop as a Service)市場にはこれまで、Amazon Web ServicesやVMwareなどのベンダーが参入していた。新参のMicrosoftが投入する「Windows Virtual Desktop」の登場で、DaaS市場の勢力図は大きく変わりそうだ。

 多くのDaaSベンダーが最初に提供を開始したのは、サーバOS「Windows Server」のマルチユーザー機能を利用したサーバベースのDaaSだった。次にエンドユーザー1人につき、クライアント版の「Windows」が稼働する仮想マシン(VM)1台を割り当てるクライアントベースDaaSの提供も始まった。そして今、第3のモデルとして登場しようとしているのが、MicrosoftのWindows Virtual Desktopが実現するマルチユーザー版の「Windows 10」だ。提供方式はサーバベースDaaSと似ているが、純粋なクライアント版Windowsを使用できる点が異なる。これはサーバベースモデルより制約が少なく、クライアントベースモデルほどオーバーヘッドがかからない。

 マルチユーザー版Windows 10のような技術が登場すれば、DaaS市場は多大な影響を受ける。他のDaaSベンダーも同様のサービスの提供を迫られるだろう。市場の流れに従い、AWSとVMwareのDaaSも既に変化を見せ始めている。

 DaaSの採用を検討している企業は、今こそAWS、VMware、MicrosoftのDaaSを確認しておこう。

Amazon WorkSpaces

ITmedia マーケティング新着記事

news033.jpg

サッカー欧州CLを早朝に観戦するアジアのファンのためにハイネケンが仕掛けた意外過ぎるキャンペーンの中身
時差のためUEFAチャンピオンズリーグを早朝に視聴せざるを得ない韓国のサッカーファンの...

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...