マインクラフト交流サイトが「Kubernetes」を活用 その独自の管理方法とは?事例で探るKubernetes管理の勘所【前編】

ゲーム「Minecraft」関連サービスを手掛けるMineteriaが、コンテナ統合管理ツール「Kubernetes」を活用している。同社はサービスの持続性を保つため、Kubernetesの管理方法に工夫を凝らす。何をしているのか。

2019年04月18日 05時00分 公開
[Beth PariseauTechTarget]
画像

 Mineteriaはゲーム「Minecraft」(マインクラフト)に関するコミュニティサイトを運営する、小規模なスタートアップ(創業間もない企業)だ。同社は主にインターネットでビジネスを展開しており、Minecraftプレイヤーのためのフォーラムとストアの運営、オンラインイベントの開催を手掛ける。

 スタートアップであるMineteriaは大企業と違って、レガシーアプリケーションやインフラを心配する必要はないと考える人もいるだろう。それ自体は当然の事実なのだが、同社のインフラ運用の実体を知ると、少し異なる印象を抱くことになる。Mineteriaはコンテナ統合管理ツールの「Kubernetes」を活用している。その管理ワークフローは、大企業のステートフル(システムの状態に応じて出力が異なる)アプリケーション環境に近い。そこでは短期でのWebアプリケーションの運用よりも、持続的なネットワーク接続と高可用性が求められる。

 「Minecraftの特異性は、寿命の長い、持続的な接続状態を維持している点にある」。Mineteriaのザック・シュライアーCEOはそう語る。プレイヤーの遊ぶ対象がWebアプリケーションであれば、たとえ小さな問題があってもWebブラウザの更新ボタンを押せばすぐ復旧する。だがゲームアプリケーションの場合「全プレイヤーに対して、プレイ中のアプリケーションの状態を保つことが特に重要だ」とシュライアー氏は強調する。

システムを停止せずにリリースするには

ITmedia マーケティング新着記事

news108.jpg

TOPPANとデータX、中堅企業向けデジタルマーケティング支援で協業
TOPPANとデータXは、中堅企業を対象としたデジタルマーケティング支援領域のデータ基盤構...

news084.jpg

Instagramがまとめアカウント排除へフィードアルゴリズムを刷新
Instagramはフィードアルゴリズムを刷新し、コンテンツレコメンドの方針を変更することを...

news148.png

「三菱UFJ銀行」と「メルカリ」のフィッシング詐欺が増加――BBソフトサービス調査
BBソフトサービスが、詐欺サイト専用セキュリティソフトで検知・収集したデータを基に、...