医療ITベンダーの技術基盤を「SAP HANA」はどう支えているか事例で探る「SAP HANA」の実力【前編】

医療ソフトウェアベンダーのHarrisLogicは、「SAP HANA」を事業推進の中核として利用している。SAP HANAで何を目指し、具体的にどう利用しているのか。

2019年06月19日 05時00分 公開
[Linda RosencranceTechTarget]
画像

 医療ソフトウェアベンダーHarrisLogicにとって、SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」は荷馬車の車輪を結ぶ車軸に当たる。

 「これは私が好んで使う例えだ」と話すのは、HarrisLogicで最高エンゲージメント責任者を務めるハドソン・ハリス氏だ。同社でのSAP HANAの用途を尋ねられたときに、ハリス氏はそう答えているという。

 HarrisLogicは、医療専門家が精神疾患を抱える患者に適切な臨床診断を下すのに役立つツールを開発している。同社には事業推進力となる5つのテクノロジー領域があり、それを「テクノロジーエンジン」と呼んでいる。「各エンジンは当社のテクノロジー活動全てを包括する。その全てのテクノロジーの軸となるのがSAP HANAだ」(ハリス氏)

5つのテクノロジーエンジンを支えるSAP HANA

 SAP HANAを基盤としたHarrisLogicのテクノロジーエンジン、つまり同社がSAP HANAの活用を推し進める分野は、以下の5つだ。

ITmedia マーケティング新着記事

news065.jpg

アップルのiPad Pro炎上CMにサムスンが一撃 「クリエイティビティーはCrushできない」
Appleらしからぬマーケティングの失敗から数日後、Samsungは「Galaxy Tab S9」を訴求する...

news063.jpg

電話・スマホでのコミュニケーションは「通話」? 「テキスト」?
クロス・マーケティングが全国の20〜69歳男女を対象にした調査によると、電話やスマホで...

news061.png

商品のパッケージが変わると購入意欲につながる?
商品のパッケージデザインの一新が新規購入とその後のリピート購入にどの程度つながって...