Windows XPにもパッチを提供 脆弱性「BlueKeep」はなぜ危険かWindowsのリモートデスクトップが狙われる

Windowsの「リモートデスクトップサービス」で「BlueKeep」という脆弱性が発見された。100万台近いエンドポイントが依然として無防備だという報告を受け、Microsoftはパッチの適用を再度呼び掛けた。

2019年07月05日 05時00分 公開
[Michael HellerTechTarget]
画像

 Microsoftは脆弱(ぜいじゃく)性「BlueKeep」への警戒を喚起するため、サポートが終了したOSにもパッチを提供した上で再度警告し、対策を促した。

 BlueKeepはWindowsの「リモートデスクトップサービス」で見つかった脆弱性だ。ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)の「WannaCry」と同じく、ネットワーク内のエンドポイントを侵害する「ワーム型」の可能性が高いとみられる。Microsoftは2019年5月14日、“Patch Tuesday”と呼ばれる月例アップデートで、サポート対象OSに加え、サポートが終了した「Windows XP」「Windows Server 2003」用のパッチも配信した。これに合わせ、同社のセキュリティ機関Microsoft Security Response Centerでインシデントレスポンス担当ディレクターを務めるサイモン・ポープ氏は、BlueKeepのパッチを適用する重要性について注意喚起した。さらに同月30日にも再度、パッチの適用をあらためて呼び掛けた。

 「このバグに対して脆弱な状態のままパブリックインターネットに接続している機器が約100万台ある」。2回目の呼び掛けの前、セキュリティ研究組織Errata Securityのオーナーを務めるロバート・グラハム氏はそう述べた。

専門家はBlueKeepを悪用したエクスプロイトの存在を確信

ITmedia マーケティング新着記事

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...

news108.jpg

TOPPANとデータX、中堅企業向けデジタルマーケティング支援で協業
TOPPANとデータXは、中堅企業を対象としたデジタルマーケティング支援領域のデータ基盤構...