無線LAN市場はCiscoとArubaがリード、大穴はUbiquiti?無線LAN市場の今【後編】

2018年の無線LAN市場では、Cisco Systemsが大きなシェアを持った他、Aruba Networksも数字を伸ばした。こうした無線LAN機器ベンダーの動きを、IDCのアナリストが解説する。

2019年07月30日 05時00分 公開
[Jennifer EnglishTechTarget]
画像

 前編「『IEEE 802.11ac』が無線LAN市場を席巻 新規格『IEEE 802.11ax』との違いは」では、調査会社IDCの無線LAN市場に関する四半期報告書「Worldwide Quarterly Wireless LAN Tracker」を基に、市場の現在および将来について説明した。後編では、同社で企業向けネットワーク担当上級調査アナリストを務めるブランドン・バトラー氏が、主な無線LAN機器ベンダーの動きを解説する。

大手が中堅ベンダーの動きに追随

 企業向け無線LAN市場には、さまざまな戦略を持つ複数のベンダーがある。

Cisco Systems

 Cisco Systemsの無線LAN関連製品には、ネットワーク管理ソフトウェア「Cisco DNA Center」や、クラウド管理型無線LANの「Cisco Meraki」などがある。バトラー氏によると、最近はこの2つの製品・サービスが企業の注目を集めているという。Cisco Systemsは2019年4月、標準化完了前(ドラフト段階)の無線LAN規格「IEEE 802.11ax」(以下、802.11ax)に準拠する新世代のスイッチ「Cisco Catalyst 9600」と、無線LANアクセスポイント(AP)の「Cisco Catalyst 9115/9117/9120」「Cisco Meraki MR45/MR55」も発表した。

 標準化団体Wi-Fi Allianceによる、802.11ax準拠製品の認定プログラムの名称が「Wi-Fi 6」だ。「Cisco Systemsの無線LAN市場への参入によって、2019年から2020年にかけてWi-Fi 6の普及に向けた道が真に開かれた。主要ベンダーはWi-Fi 6製品を投入している」(バトラー氏)

Aruba Networks

ITmedia マーケティング新着記事

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...