“無停止”から“長期アーカイブ”まで、高度化するバックアップ要件への対応策高速リストアや将来的なデータ活用も視野に

販売/受注管理、営業データ、ファイルサーバなど、システムによりバックアップの要件は異なる。複雑なIT環境において、無停止、短いRTO/RPO、長期アーカイブなどの課題を一挙に解決した企業の事例を基に、バックアップ改善の秘訣を探る。

2021年03月25日 10時00分 公開
[ITmedia]

 「DX」(デジタルトランスフォーメーション)の実現やテレワークの推進を目的とした、クラウドサービスの利用やハイブリッドクラウドの構築など新しい取り組みが活発だ。だが、そうした取り組みを進めることで企業のIT環境が複雑化し、さまざまな課題が発生することがある。

 日本のネット通販大手のA社も「IT環境の複雑化に伴う課題」に悩む企業の一つだ。

 A社はEC(電子商取引)システムを自社開発して独自の商品展開を進め、事業を拡大していた。だが、度重なるシステム拡張によってIT環境が複雑化し、さまざまな課題に直面するようになった。特に大きな課題になっていたのが、システムやデータのバックアップとリストアだった。

 販売管理や受注管理などミッションクリティカルなシステムには「無停止バックアップ」「多重データ保護」「短いRTO/RPO(目標復旧時間/目標復旧ポイント)」など厳しい基準をクリアする必要がある。営業関連のデータやファイルサーバなどのシステムについては、バックアップ頻度は少ないものの、コンプライアンス対応の観点から長期間のデータアーカイブが必要だった。ECシステムに必要なWebサーバやデータベース、機能ごとのサーバ(メディア管理、検索、レポーティング)など、多様なサーバとストレージのバックアップにも対応しなければならない。

 A社はどのようにしてこのバックアップ課題を解決したのか。


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