GitHub Codespacesに続きWebブラウザ版が公開されるなど、インストール不要のVS Codeが盛り上がっている。Gitpod社のOpenVSCode ServerもWebブラウザで使えるVS Codeだが、Microsoft純正品とは異なる特徴がある。
「Gitpod」は「GitLab」「GitHub」「Bitbucket」とネイティブに統合され、開発環境を自動的に構築できるオープンソースのWeb IDE(統合開発環境)だ。Gitpodにより、開発環境をローカルに手作業で構築するという煩わしさから解放される。
同ツールを開発しているGitpod社は、「Visual Studio Code」(VS Code)の独自実装である「OpenVSCode Server」を中心とする新しいオープンソースプロジェクトを立ち上げた。
OpenVSCode Serverにより、任意のサーバでVS Codeを実行して好きな端末でアクセスできる。必要なのはブラウザだけだ(訳注)。
訳注:Webブラウザ版のVS Codeは他にも「GitHub Codespaces」(旧Visual Studio Codespaces)、「Visual Studio Code for the Web」がある。これらがサービスとして提供されるのに対し、OpenVSCode Serverは自環境にインストールできるサーバソフトウェアである点が異なる。
以下のスクリーンショットは、DockerでインストールしたOpenVSCode ServerにEdgeでアクセスして、OpenVSCode ServerのJavaScriptコードを開いたところ。
「ここ数カ月、OpenVSCode Serverを自社製品や日常のワークフローに導入したいという問い合わせが大企業や個人開発者から数多く寄せられている」とGitpodのスベン・エフティンゲ氏(創設者兼CEO)は語る。エフティンゲ氏によると、(本稿執筆時点で)Microsoftは「GitHub Codespaces」のソースコードをまだ公開していないという。
CNCF(Cloud Native Computing Foundation)のクリス・アニシュチク氏(CTO:最高技術責任者)は言う。「クラウドネイティブの開発者はクラウドベースの開発環境を好むようになっている。Gitpodは業界全体を前進させるソリューションを提供する最前線に立っている。Gitpodの新しいプロジェクトにより、開発チームはブラウザを使ってコーディングできるようになることは間違いない」
OpenVSCode ServerはGitHubでダウンロードできる。Dockerでコンテナとして起動することも可能だ。
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