マーケティングデータ分析を行うGEM Partners(東京・港)は、日本在住の15〜69歳の男女1万9914人を対象に調査した「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート」を発表した。同調査によると、DVD・BD(Blu-ray Disc)のレンタルやセル(一般消費者が購入することを目的として制作されたDVDソフト)などの利用率が縮小している一方で、定額制分野におけるSVOD(定額制動画配信サービス)の利用率が堅調に伸びていることが分かった。
契約形態別に利用率を調査したところ、「定額制」ではSVODの利用率が2018年に続き堅調に伸びた。今回の調査では、18年比3.6%増の22.2%だった。また、18年の調査で、わずかな差で超えた「有料放送」を大きく引き離す結果となった。
DVD・BDレンタルは18年比3.6%減の21.6%となり、18年と比べてSVODとの利用率が逆転。DVD・BDセルもこれまで微減傾向だったが、19年は18年比2.3%減となり市場の縮小が進んだ。その結果、調査開始以来、初めてSVODの利用率がDVD・BDレンタル、及びセルの利用率を上回ることとなった。
「サービスカテゴリー別のよく見るコンテンツTOP5」によると、SVODでは「日本のドラマ」が18年比4.4%増と大きく伸長。19年は、各SVODプラットフォームが、日本向けのオリジナルドラマ制作やテレビドラマのスピンオフ配信に注力し、その結果ヒット作が多く誕生したことが影響していると推測される。
「サービスカテゴリー同士の併用状況」をみると、映画館ユーザーのSVOD利用率が33.0%と、18年に比べて5.6%増と大きく増加した。同値は18年も前年比5.8%増の27.4%を獲得しており、上昇傾向にある。さらに、SVODユーザーの映画館併用率も18年比1.9%増と伸びており、映画館、SVODの相互利用が拡大していることが分かる。
一方で、映画館ユーザーによるDVD・BDレンタルとの併用状況は18年比5.6%減の35.4%、DVD・BDセルとの併用状況は18年比3.7%減の31.5%と大きく落ち込んでおり、映画館ユーザーも動画配信へ移行していることが明らかになった。
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