私自身の体験も含めて、実際に見聞きした芸能人への誹謗中傷は以下のようなものが多い。
- 嫌がらせをすることが目的になっている人(いわゆるアンチ)
- 誹謗中傷していると気付いていない、無自覚に感情を発信する
- 普通の言葉では印象に残らないと、あえて嫌がることを書く迷惑な「ファンもどき」
この中で一番厄介なものは、2つ目の無自覚なものだ。一番数が多く、人を傷付けている自覚もないからだ。
私が一番多くの誹謗中傷を受けたタイミングは、ゴールデンタイムのテレビ番組で「ゴミ屋敷アイドル」として取り上げられた際だ。内容も内容なので多くの方から意見や批判を受けた。
ゴールデンタイムのテレビ番組に「ゴミ屋敷アイドル」として出演した
こんな汚い言葉も多数Twitterのリプライ(相手に通知が行く形でつぶやくこと)として届いた。そんな書き込みをする人のプロフィールも実際に見た。
特に印象に残ったのが、子供の写真をアップするママのアカウントだ。食事の写真や子供の写真の中に、汚い言葉のツイートが混ざっていた。女子高生と思われるアカウントもあった。学校の話題や友達と撮ったプリクラに混ざって、誹謗中傷が書き込まれていた。
家族とテレビを見ながら話すような感想を、本人に直接送ってきているのだ。独り言としてつぶやいてくれればいいものを、わざわざ本人のTwitterを検索し、リプとして伝える。なんと迷惑な行為だろう。
そんな汚い言葉をぶつけるなんてひどい、と思われたかもしれないが、これが当たり前という異常な状況が芸能人のSNSだ。
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