テーマパーク「東京タピオカランド」が原宿駅前に期間限定でオープンし、「タピる」「タピ活」といった流行語が生まれるなど、2019年はまさにタピオカイヤーだった。しかし、タピオカ類の輸入額は19年にピークを迎えると20年には急落。21年にはブームの初め頃の18年と同水準となり、タピオカも例外なく他の流行と同じ道をたどっている。
昨今のタピオカブームは2018年以降に始まったとされ、第3次タピオカブームと呼ばれていた。エスニックフードブームの煽りを受けた第1次ブーム、日本生まれの「パールレディ」が台頭し、台湾から「春水堂」(チュンスイタン)が上陸した第2次ブームとは異なり、SNSの投稿から派生した「タピる」や「タピ活」といった新語がマスメディアを通じて若者文化から大衆文化に変化。まさに“時の顔”のごとく大衆的なブームを生み出した=写真はイメージです(提供:ゲッティイメージズ)東京商工リサーチによると、20年8月末のタピオカ専業および関連事業を営む企業は125社を数え、19年8月から65社増えた。特に19年9月〜20年3月には52社増加し、このうち半数近い24社が新規法人だったという。新規参入した事業者の本業は「パンケーキカフェ」「肉バル」「助成金コンサルティング」「売電事業」などさまざまで、タピオカブームにあやかる副業的な店舗展開が特徴になっていた。しかし、コロナ禍の20年4月以降は減少傾向に転じた。
読者の皆さんも体感的に「タピオカ店が減っている」「タピオカ店の列を見なくなった」という点からブームが過ぎたことを認識しているのではないだろうか。なぜ、タピオカブームは終焉(しゅうえん)を迎えたのだろうか。そしてタピオカ店は今、どうなっているのか。
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