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売り上げの6割が「持ち帰り」になった吉野家が「ファミリーセット」を限定販売:家族向け施策は珍しい
吉野家が「テイクアウト限定ファミリーセット」を販売する。3人前と4人前があり、牛丼並盛、生野菜サラダ、お新香、みそ汁で構成される。持ち帰り需要に対応する。
吉野家は4月23日〜5月31日、「テイクアウト限定ファミリーセット」を全国の店舗で販売する。
同セットには、3人前(牛丼並盛3食、生野菜サラダ2食、お新香1食、みそ汁3食)と4人前(牛丼並盛4食、生野菜サラダ2食、お新香2食、みそ汁4食)の2種類がある。3人前は通常価格から123円引きとなる1350円(税別、以下同)で、4人前は通常価格から164円引きとなる1800円。
広報担当者によると、外出自粛要請の影響で売り上げに占める持ち帰りの割合は6割を超えている状態だという。自宅で食事するニーズが高まっていることから、ファミリー向け商品を投入することになった。
松屋は4月21〜28日、「お肉どっさりグルメセット」を販売する。このセットは「家族でシェアできるボリューム感」がアピールポイントとなっている。また、持ち帰り限定で「おかず単品15〜25%オフ」キャンペーンも打ち出している。
これまで個人客向けの施策が中心だった大手牛丼チェーンだが、イートイン需要が急激に減っていることから新しい施策に取り組み始めている。
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