楽天モバイルは12月までに基地局6500局を確保する見込み――三木谷社長「ほぼつながるようになる」と自信アリ石川温のスマホ業界新聞

» 2019年11月15日 10時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 11月7日に楽天が決算会見を開催した。残念ながら、7日はAdobe MAX取材からの帰国日であったために取材に行けず。しかし、ウェブ上に公開されている決算資料や関係者からの報告によって詳細はなんとなく把握することができた。

 楽天モバイル、やはり注目は基地局数だろう。先日、三木谷浩史社長が基地局の前で撮影した画像をツイートしていたが、10月末の実績として、約3300局が契約を締結済み。そのうち、約2300局で電波を吹いているという。用地の確保数は5000局を超えている。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2019年11月9日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額500円・税別)の申し込みはこちらから。


 さらに12月末での見込み数では3000局で電波を吹き、契約締結済みは4500局、確保数としては6500局になるという。総務省に計画書として提出している2020年3月末までの3432局は達成できる見込みだ。

 楽天は2026年3月末までに全国に2万7397局を設置する計画となっている。

 ただ、先日、Twitterに大手キャリアの基地局数一覧が流れてきた。総務省が作成した昨年のデータとなるが、例えばNTTドコモであれば全国にLTEで20万2400局、KDDIもLTEで11万9100局、ソフトバンクもLTEで12万6500局といった具合だ。

 ただ、KDDIとソフトバンクはそれぞれUQコミュニケーションズ(6万3500局)とワイヤレスシティプランニング(6万3000局)も加味しなくてはいけない。

 つまり、3キャリアともLTEにおいては全国で18〜20万局の基地局でネットワークを構築していることになる。

 また、プラチナバンドだけを見てみると、NTTドコモは800MHz帯対応の基地局を6万8000局、KDDIは5万6500局、ソフトバンクは900MHz帯で4万8400局も所有している。

 一方の楽天モバイルは1.7GHzしか持っていないのだ。

 決算会見で三木谷浩史社長は「路面上でいうと、ほぼつながるようになってきている。(中略)普通に使っていただいても、不自由のないようにできると思う」と語ったとされる(ケータイWatchより引用)。

 やっぱり、第4のキャリアとして参入した楽天モバイルに関しては「不安」を感じてしまうし、この計画を認めた総務省もどうかしていると思う。

© DWANGO Co., Ltd.

アクセストップ10

2025年11月09日 更新
  1. 「いまだにSuica/PASMO使えない」駅へ行ったら、「問い合わせが多い……」と駅員さんも苦労していた事情 (2025年11月08日)
  2. 「古いiPhoneでLINE使えなくなる」ポスターに批判殺到 掲示元の「ノジマ」に意図を聞いた (2025年11月08日)
  3. セブン-イレブンで「Wi-Fiルーター」レンタルできると話題に 「めっちゃ便利」「知らなかった」と歓喜の声も (2025年11月05日)
  4. 3キャリアの決算で浮き彫りになった“ドコモ一人負け”の状況 何が明暗を分けたのか (2025年11月08日)
  5. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【11月5日最新版】 ブラックフライデーで高額還元あり (2025年11月05日)
  6. ブロードバンドの「ユニバーサルサービス料」が2026年1月にスタート NTT東西は2026年3月利用分で徴収予定 (2025年11月07日)
  7. LINEが11月から使えなくなる? スマホが旧OSのユーザーは要注意 (2025年10月23日)
  8. 縦折りスマホ「motorola razr 60s」、ソフトバンクに新規/MNPで1〜2年間、2万円台に【スマホお得情報】 (2025年11月07日)
  9. “パナソニックのケータイ”が令和に復活──USB Type-C充電や約8日間の待ち受けが可、「KX-TF400」を欧州市場向けに発売 (2025年07月18日)
  10. auが通信品質でトップ評価、上り速度は楽天モバイルが独走 Opensignalの調査より【2025年10月版】 (2025年11月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー