楽天モバイル、MNOの本格サービスは2020年4月から 三木谷氏はCEOに

» 2020年01月06日 17時49分 公開
[田中聡ITmedia]

 楽天モバイルが、MNO(携帯キャリア)の正式サービスを、2020年4月1日にスタートする。楽天の会長兼社長の三木谷浩史氏が、1月6日にメディア陣からの質疑に答えた。

楽天モバイル 楽天の三木谷浩史氏。写真は2019年9月に無料サポータープログラムを発表したときのもの

 楽天モバイルは、2019年10月からMNOの商用サービスを提供しているが、ユーザーを5000人に絞った「無料サポータープログラム」という、試験的なサービスにとどめていた。同プログラムは当初から2020年3月31日までの提供としていたが、ネットワークの安定稼働が確認されたら、前倒しで本サービスを提供する可能性もあると三木谷氏は説明していた。しかし実際のところは、予定通り、3月31日まで無料サポータープログラムを継続し、4月から本サービス提供という流れになる。

楽天モバイル 無料サポータープログラムは当初の予定通り、2020年3月31日まで提供する

 本サービスの準備については「順調に進んでいる。公的なサービスなので、万全を期して、2重3重4重に安定したサービスを提供できるように頑張りたい」とコメントした。

 地下鉄でつながりにくいでは? という指摘に対しては「順次、地下の基地局を持っていくようなことも準備を進めている」とした。

 楽天モバイルは2020年6月に5Gサービスを開始する予定で、同社によると、現時点でその予定に変更はないとのこと。他社は早ければ2020年3月にも5Gサービスを開始するが、「(楽天モバイルが5Gサービスを開始するまでの)3カ月ではそんなに変わらない。(本当の意味での)5Gの商用化というのは、まだまだこれから」と強気の姿勢を見せた。

三木谷氏が楽天モバイルのCEOを兼任

 なお、楽天モバイルは1月6日付で経営陣の体勢を変更。新たに三木谷が同社のCEOを会長と兼任する。他に、タレック・アミンCTOが取締役を兼任、百野研太郎取締役がEVP(エグゼクティブバイスプレジデント)を兼任、廣瀬研二取締役がCFO(チーフフィナンシャルオフィサー)を兼任する。社長は山田善久氏で変更はない。役職追加の狙いについて楽天モバイルは、「各役員の役割を明確化し、意思決定のスピードアップをするため」と説明する。三木谷氏が業務執行を統括するCEOの役割を担うことで、より深く、スピーディーに楽天モバイルの意思決定にコミットすることになる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年11月13日 更新
  1. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  2. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【2025年11月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2025年11月11日)
  3. 139製品が最大51%オフの「Xiaomi ブラックフライデー 2025」開催 「Xiaomi 15 Ultra」「POCO F7」もお得に (2025年11月11日)
  4. ニトリの5990円「スマートウォッチ バルカ」を試す 1日以上持つバッテリー、健康管理機能は“お値段以上”か (2025年11月11日)
  5. なぜ? DMMが格安SIM事業に再参入 povo、IIJと組んだ「DMMモバイルPlus」の狙いを聞く (2025年11月11日)
  6. なぜ、Suicaは「チャージ上限2万円」なのか? コード決済導入でどう変わる? JR東日本に聞いた (2025年11月12日)
  7. JR東日本の二次元コード乗車券「えきねっとQチケ」を使ってみた Suicaなし/無人駅でもOKだが残念な点も (2025年11月11日)
  8. 「Suicaのペンギン」が2026年度末で“卒業” サーバ保存式のプリペイドコード決済(最大30万円)の導入に伴いイメージを刷新 (2025年11月11日)
  9. Galaxyスマホで「SAMSUNG」ロゴが復活、さらに製品名が「Samsung Galaxy」になった理由は? サムスン電子ジャパンに聞いた (2025年11月12日)
  10. 車載デバイス「Ottocast Play2Video Ultra」発売 ケーブル1本でCarPlay/Android Autoをワイヤレス化 (2025年11月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー