ヤフーはこのほど、Yahoo! JAPAN IDユーザーの行動などを分析したビッグデータを基に、各ユーザーの“信用度”を数値化する「Yahoo!スコア」をスタートした。7月1日からは、外部企業にスコア情報を提供するサービスを始める予定だ。
このYahoo!スコアだが、Yahoo! JAPAN IDユーザーならデフォルトで「オン」になっている。自らの行動がスコア化され、利用されることが気持ち悪いと思う人は、設定画面から手動でオフにする必要がある。
Yahoo!スコアは、ヤフオクの取引実績や知恵袋での活躍度、宿泊・飲食店の予約キャンセル率、Yahoo!ショッピングなどの利用金額、ヤフーに登録したメールアドレスの有効性など、Yahoo! JAPAN IDにひもづくさまざまなデータを機械的に数値化し、総合スコアを算出してユーザーの“信用度”を測る仕組み。スコア情報をYahoo! ID連携先のパートナー企業に提供することで、パートナー企業は、スコアの高いユーザー限定で特典を提供したり、サービス加入時の審査プロセスを簡略化したりできる。
ヤフーが外部企業にYahoo!スコアを提供する際は、「Yahoo! JAPAN ID連携の同意画面で、同意を得たユーザーのみ」が対象としており、ID連携画面を通じて事前同意は取る仕組みにはなっている。
【更新:2019年6月6日午前7時 ヤフーから提供を受け、上記のID連携画面の画像を追加しました。】
Yahoo!スコアは、ユーザーにマッチしたサービス提供につながる一方で、自らの行動がスコア化されること自体が気持ち悪いという人もいるだろう。スコアの算出や利用はデフォルトで「オン」になっているため、ユーザーが何もしないと、スコアが算出・利用されてしまうようだ。これが気持ち悪いと思う人は、設定画面からスコアの算出・利用を「オフ」にできる。設定画面はこちらだ。
現時点で、ユーザー自身のスコアを確認する方法はない。ヤフーは、ユーザー自身がスコアを確認できる機能について「今後提供することを検討する」としている。
優良ユーザーを“信用”で抽出する「Yahoo!スコア」7月1日開始 事業者とユーザーのマッチングなどに活用
「新たな収益の柱に」 ヤフー、ビッグデータ分析のノウハウを企業向けに販売へ
LINE、信用スコア事業に参入 第1弾は個人向けローン
ドコモも「信用スコア」提供 金融機関の融資審査に活用、2019年3月からCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR