AIベンチャーのラディウス・ファイブは12月25日、AI技術を活用して全身のキャラクターイラストを制作するサービス「彩ちゃん+」(さいちゃんぷらす)の提供を始めた。AIがユーザーの好みに従って顔のイラストを制作し、イラストレーターが全身を描いて仕上げる。イラスト制作に掛かるコストを削減し、イラストレーターの負担も軽減する狙い。
ユーザーが好みのキャラクターのイラストを選ぶと、AIが瞬時に顔のイラストを制作。AIにはディープラーニングでさまざまなイラストの特徴やタッチを学習させており、作業時間は1枚当たり0.1秒で、100万種類以上のイラストを描けるという。AIだけでは全身を描くのが難しいため、首から下の部分は人間のイラストレーターが仕上げる。全身イラストを依頼する場合は3万3000円(税込)から、イラスト制作期間は1〜2週間。
同社によると、キャラクターの全身イラスト制作を発注するときは、指示書をベースにやりとりするため、通常6週間は掛かるという。AIで顔のイラストを制作することで、工程がシンプル化し、作業時間や発注コストを抑えられるとしている。
今後は、AIを使った全身のイラストや3Dモデルの制作を目指し、人間がクリエイティブな業務により従事できるサービスの開発を行っていく考えだ。
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