「週刊少年ジャンプ」で連載中の漫画「僕のヒーローアカデミア」のキャラクター名「志賀丸太」(しがまるた)について、過去の悲惨な歴史を想起させると批判が集まった件で、集英社が2月7日、謝罪文を発表した。「過去の歴史と重ね合わせる意図は全くありません」としている。
批判が集まっているのは、同作に登場する悪の組織の医師「志賀丸太」。戦時中、旧日本軍の731部隊が捕虜を「マルタ」と呼び、人体実験を行っていたことを想起させる──と、海外を中心にネットで批判の声が上がっていた。
集英社は「『志賀』は他の登場人物名の一部から、『丸太』はその外見から命名したもので、過去の歴史と重ね合わせる意図は全くありません」と説明。しかし「悪の組織の医師という設定と名前が合わさった結果、中国をはじめ海外の読者の皆さまに不快な思いをさせてしまいました」と謝罪。事前に表現を十分に検討すべきだったとしている。コミックスと電子書籍では キャラの名前を変更するという。
謝罪文には、作者の堀越耕平さんのコメントも掲載。命名の経緯について堀越さんは、「志賀」は作中のキャラ「死柄木」(しがらき)の一部から、「丸太」は「丸々と太った」を表現したものと説明。「いずれも偶然で、読者のみなさんを傷つける意図は全くありませんでした。心からおわびいたします」としている。
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