特許庁が5月25日に文字商標「ゆっくり茶番劇」の商標権抹消登録申請書を受理したことを受けて、ドワンゴは6月2日、この商標登録に対する無効審判請求を行うと改めて発表した。
ドワンゴ専務取締役の栗田穣崇(@sigekun)COOは「商標権が放棄されても商標が登録されたという事実が消滅するわけではない。『ゆっくり茶番劇』という表示は商標として登録されるべきではなかったということを明らかにするため、またこの問題に一石を投じるため無効審判を請求する」とTwitter上で理由を説明した。
同社は5月23日の記者会見で「ゆっくり茶番劇」が第三者に文字商標として登録された件について、商標権を放棄する交渉を行い、応じない場合は無効審判請求を行うと発表していた。
「ゆっくり茶番劇」の商標権取得を発表した、動画投稿者の柚葉さんが所属する配信者コミュニティーの「Coyu.Live」(@CoyuLive)は1日、特許庁が商標権抹消申請書を受理、登録したことを確認したと報告。一方、柚葉さんはTwitterアカウントを削除したとみられ、2日時点でYouTubeチャンネルのみ確認できる状態になっている。
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商標登録で話題の「ゆっくり」ってそもそも何? 浸透の経緯をゆっくり振り返るCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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