KDDIは7月5日、2日に発生した通信障害について、完全に復旧したことを発表した。7月4日午後3時に音声通話・データ通信に問題がないことを確認していたが、5日の午後3時36分をもって最終確認を実施。障害発生から約86時間経っての完全復旧となり、KDDI史上最大の通信障害となった。
通信障害は2日午前1時35分ごろに発生。ルーター交換作業中にトラブルが生じ、音声通信が約15分ストップ。切り戻し作業後にアクセスが集中し、輻輳(ふくそう)が発生。データ通信を巻き込んだ全国規模の通信障害に発展した。スマートフォンだけでなく、ヤマト運輸や日本郵便、気象庁のアメダス、大垣共立銀行の屋外ATM、トヨタ・スズキのコネクテッドサービスなど、幅広い分野に影響を与えており、障害の対象回線数は、3日の記者会見によると最大3915万回線としている。
すでに回線は復旧しているが、音声通話およびデータ通信が利用しづらい場合は、電話機の電源を入れ直すようにアナウンスしている。
au通信障害、「デュアルSIM」を使えば大丈夫だった? スマホユーザーが考えたい有事への備え
au通信障害、復旧を遅らせた「輻輳」って何? 過去にはドコモも
「足を引っ張った」は誤解──KDDI派遣の幹部は「技術に精通」と金子総務相 SNSの言説に対し
au通信障害、巻き込まれた企業なども徐々に復旧 ヤマト、気象庁、地方銀行など
au通信障害で「公衆電話」に注目集まる 初めて使う人増えTwitterには“使い方指南”もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR